天窓メーカーの特殊技研金属(千葉県旭市、山佳由紀社長)は、太陽の動きを追尾する太陽光パネル付きの蓄電器を発売した。太陽の軌道を計算するプログラムとモーターを内蔵する。太陽の動きに合わせてパネルが動き、固定式の太陽光蓄電器に比べて発電量は2倍以上という。避難所や公園などでの利用を見込んでいる。
太陽光パネルに太陽の方位と高度を自動的に追尾する装置を搭載して発電効率を高めた。蓄電池はフル充電時に、32型の液晶テレビなら約43時間、携帯電話の充電なら約640時間分利用できるという。フル充電には3日かかる。
パネルは縦1メートル、横2メートルで、日ごろは倉庫などに保管し、災害時に日の当たる場所へ移動して使うことを想定している。価格は195万円で、3年後に最大1000台の販売をめざす。
同社は太陽の動きを追って採光する天窓のシステムを開発している。こうしたノウハウを生かして蓄電器などのエネルギー関連事業も強化する考えだ。
※2012/10/21 23:41日本経済新聞 電子版より
2012-10-22